鍼灸師・認定エステティシャン・アロマセラピスト。
鍼灸(東京医療専門学校)、美容(SABFA)の学校を卒業後、A-ha(アハ)治療室開業。
東洋医学 にエステティックやアロマセラピーを取り入れた施術を行う。
著書に『押せば変わる! 美人のツボ100』(集英社be文庫)『冷え冷えガールのぽかぽかレシピ』(主婦の友社)など。 雑誌『MyAge』(集英社)のオンラインメディア『OurAge』http://ourage.jp/ では、「体と心にきく毎日のツボ」コーナーにて、自分で簡単にできるツボ押しを数多く紹介。
もっと、いろいろなツボの話を知りたいかたはこちらをチェック↓
http://ourage.jp/column/series/251/
こんにちは。集英社女性誌企画編集部・編集長のKです。
このコラムでは、集英社の書籍やムック、雑誌、サイトから
あなたの美と健康に役立つ話題の記事をピックアップし、お届けしています。
さて、暦の上ではすっかり秋ですが、「なんとなくだるい・・・」と夏の疲れを残したままの日々を送っていませんか。
今回は、健康・美容マガジン『MyAge』のオンラインメディア『OurAge』で大好評の、
鍼灸師・深町公美子さんのコラムから、そんなあなたにすぐ役立つ!!「美人のツボ」を5つ、ご紹介しましょう。
イラストレーション/丸山裕子
秋のはじめに多いカラダの悩みといえば――。
「まだまだ暑くて眠れない、すっきり起きられない」「仕事中も眠くて、眠くて」「なんだかカラダがむくんじゃう」「目がショボショボして疲れる」「集中力が出ない」…など。
そんな症状におそわれたら、今回紹介する、”美人のツボ”を気持ちよく押して、リフレッシュしましょう。
どれも簡単なので、すきま時間や、寝る前に。
「やって良かった!」と思うこと、間違いなしです。深町先生も、「なるべく毎日やる」ことをおすすめしています。
それが「すっきり美人」への近道なのです。
眠い! でも、起きなければ!! 毎朝、布団の中で繰り広げられる葛藤。そんなときにバッチリのツボが「足の臨泣(リンキュウ)」です。
目尻から始まる経絡にあるので、ここを押せば、思わず跳び起きてしまうほど目が冴えて、頭もすっきり。目覚めにとてもよくききます。最初から強く押すとかなり痛いので、徐々に力を加えていくことをおすすめします。
さらにキッチリ目覚めたいなら、眠れるツボの「失眠(シツミン)」に、前日にお灸をすえておいて、しっかり眠ったうえで、目覚めのツボである「足の臨泣」を押すと、さらに効果があがって気持ちよく目覚められるでしょう。
「足の臨泣」は、足の甲側にあり、第4指と第5指の間を足首に向かってなぞっていくと、最初に指が止まるところにあります。左右とも、親指でかなり強く押してもO K です。
「失眠」は、かかとの真ん中にあるツボで、親指を重ねて約20秒押す。それを3回ほど繰り返すと良く眠れる効果があります。
決して眠ってはいけない大事な場面で、どうしても断続的に眠気におそわれてしまう…。
そんなときに、簡単に眠気が吹っ飛ぶ、とっておきの即効ツボは「中衝(チュウショウ)」です。「中衝」は、手の中指の爪の生え際から2㎜ほど下の人差し指側、両手にあります。
眠気がおそってきたら反対の手の親指と人差し指で中衝を含む中指を強くつまんで、左右にぐりぐりと半回転させるのを、何度か繰り返すといいでしょう。
朝起きたら、顔がむくんでいてムーンフェイス! 昨日飲みすぎたかな? と反省材料が思い出せる「むくみ」なら、すぐに解消できます。
でも、日頃の疲れなどで代謝が悪くなり、主に顔や脚、目蓋(マブタ)などにむくみの症状が現れてくることもあります。
腎臓病や心臓病などの持病をかかえている人は、日頃から気をつけていると思いますが、病院に行ってもとくに異常がないとか、深酒のような反省材料の思い当たらないむくみの場合、改善方法として、夜は水分を控えたり、足を高くして寝たり、入浴時にふくらはぎを揉んだり、足首を回したりして、代謝を良くすることをおすすめします。そのうえで、水分調整の働きをする「志室(シシツ)」というツボ押しをしましょう。
「志室(シシツ)」は、背中側のウエストライン上で、背骨から左右に指4本分外側にあるツボです。息を大きく吸ってゆっくり吐きながら、約10秒押し続けるのを5回ほど繰り返します。
お臍から親指幅1本分上のところにある「水分(スイブン)」も押すと、より効果的です。
長時間のパソコン、テレビ、読書、運転など、「目を酷使」する機会はますます増えています。目がかすんだり、ショボショボしたり、目の奥が痛くなったりと症状はさまざまです。美容面でも目の下にくまができるなど、目の酷使にはいいことがありません。
東洋医学では、目は「肝」と密接にかかわるとされています。目が疲れてくると、肝臓の機能も低下してきます。だからときどき目を休ませることを習慣づけ、目の疲れはその日のうちに解消しておきましょう。
ぴったりのツボは「太陽(タイヨウ)」です。なんとも素敵な名前のツボだと思いませんか? 聞いただけで、みるみる目の前がパッと明るくなり、曇りが晴れていくよう。ツボの位置は、目尻から指2本分外側で、こめかみよりやや内側のくぼみにあります。
心地よさを感じる程度の強さで押してみてください。目の疲れがとれると目元もイキイキしてきて、目の下のくまともサヨナラできますよ。
中指で左右同時に、心地よさを感じる程度の強さで押します。疲れ目、眼精疲労によくききます。
なんとなくやる気がでなくて困ったことはありませんか? 何事も効率よく行うためには集中力が必要ですね。
気が散って仕事や勉強がはかどらないときに「集中力を高める」ツボがこれ。
東洋医学では、気が散ったり、なんとなく力が入らず、集中できないのは、全体の気力低下と血行が滞っているためと考えます。
そういうときは、「後天 (コウテン)の気」を活性化させ、もって生まれた「先天(センテン)の気」を補う働きがあり、さらには血行も促進させるツボ「陽池(ヨウチ)」で集中力を向上させるといいでしょう。
さらに、眉毛の外側にあるくぼみの「絲竹空(シチククウ)」というツボもあわせて押してあげると、頭もすっきりしてきて、理解力も向上してきます。勉強や仕事をはかどらせたいときには、力強い味方となってくれるツボです。
「陽池」は手の甲側で手首の真ん中にあります。そこを、息を吐きながら、反対の手の親指で力強くゆっくり5回くらい押してみましょう。
「絲竹空」は、眉毛の外側端にあるくぼみの部分です。左右同時に中指で押します。
「陽池」と「絲竹空」を押すことで、集中力を高めるとともに、理解力の向上も期待でき、仕事や勉強がスムーズにいくようになります。